デジタルの恩恵..だけでは乗り越えられなかったけど..

 CLOVA Assistantサービス終了にはつづきがある..笑 もうすぐ2年になる。「緊急事態宣言」が出たその日、たしか土曜日だったとおもうのだけど、気づいたときには、家にいなかった。ひとり出かけた母は「食事をしてからお金がないことに気づいた」らしい。お金は財布にけっこう入ってた。ただ、なんでも札で支払う。小銭は重いほど入っていてもお金だと認識できてない。それで、いちばん信頼しているその人(わたしではない。ざんねんながら困ったときにはいつもそこ..笑)に電話をかけてお金をもってきてくれるように頼んだらしい。その方も「その店の方に電話を代わって」とまでは言わず、すぐに飛んで行ってくれたらしい。迎えに行かなければと思った母は、だまってその場をはなれた(のだと思う)その方とは会えたものの、もう「その店」がどこだったのかも何を食べたのかも覚えてなかったらしい。(-_-;)


家の中での行動はこれがほぼとらえられるようにはしていたけど..こっちはアレクサとセットできるらしい。

 家にいても、おおよその居所はLife360のおかけでわかっていた。帰るようにうながしても、どーもおかしい。「ひとり」だといいはる。そのうち、かけたスマホが切れずにつながったままになっていて、がひとりではないことがわかった。再度、電話をかけ直し、その人に代わってもらって事情がわかった。ずっと二人で「その店」をさがしていたらしい。すぐにそのターミナル駅に行ったらマスクもしてない。( ;∀;) 母を送ってもらってしばらく家にいてもらうよう頼んだ。その後、Life360をたよりに店をさがす。「緊急事態宣言」でもともと閉まっていたり、昼から休みになってる店が多いしで、ドコモの「今どこサーチ」も使ってみたけど..たどりつけなかった。(:_;)


今から使うなら80代後半以降だとやっぱりこれかなー。もう少し若いころから使ってはればなんでもいいとは思う。

 家に帰って、そのあたりの食堂街の組合長さんにメールで事情を話し、該当するお店があるようなら連絡してほしい旨を伝えてはおいた。次の日、母のらくらくスマートフォンにはグーグルアカウントが入っている。あーー、グーグルの「ロケーション履歴」でわかるんじゃ。気づくのんおそっ。いやほんとは正直早い方やん。自分えらっ。とはちょっと思ったけど..笑
ロケーション履歴には、食事に寄った時間もその店の名前もちゃんと出てた。笑 グーグルすごい。ありがとうグーグル。笑 ほんまに。すごい。正確すぎやろ。一気に肩の荷おりた。 ほんまやれやれ。 その後すぐに「人感センサーチャイム」を買って玄関につけた。笑 この人感センサーチャイムが自分のクビをしめていくとはこのときは思わなかったけど。


玄関でも、家の裏でも設置したところを人(小動物でも)が通ると家の中の受信機で音が鳴る。

 帰宅はだいたい11時すぎくらい。なんやかやでやっぱり寝るのは早くても2時半は回る。遅いと4時ごろになることも多々..まーもう30年この仕事やから夜にはめっぽう強い。笑 けど..自分の体内時計に朝はない。昼前からがその日..笑笑 でもデイサービスのお迎えは9時15分~10時くらいのあいだ、その日によって変わる。「できるだけ遅めでお願いします」と伝えてはあるし、とてもよくしてはもらった。けど..行く前に朝ごはん。自分が寝る前にキッチンのテーブルに母の好きなパンとドリンクをセットしておく。ブラウンが「今日はデイサービス、着替えて朝ごはんを食べましょう」と言ってくれるので、たいてい食事はすませて待ってる。それどころか、7時くらいから玄関を出たり入ったりして待ってる。睡眠不足はどんどん重なる。どんどん身体につもる。なんせ睡眠不足には弱い。最大の「欲」は睡眠しかないタイプ。笑 さらに追い打ちをかけたのが「人感センサーチャイム」3時に寝たのに5時にチャイムが鳴る。えーなに?!と思ってあわてて下に降りる。が「だれか来はった」といって玄関をあけて立ってる。こんな夜中にだれもけーへんから。と言ってなだめて寝る。7時にまたチャイム..の繰り返し。人感センサーチャイムは玄関に立つと音楽が鳴る。が出ていったのがわかるようにした。のだけど..笑 たしかにこれはすっごく役には立った。けど..週に一度はそんなことがない日があるかどうか..その上、やっと休みという土曜、今日はデイサービスも休みという日にもそれがくり返される。( ;∀;) 寝られないことがそんなに負担になってるとは自分で思ってなかった。通勤の地下鉄では常に寝れるように遠回りもした。けど、年のせいかと思ったりしてすませてきたことが..それだけじゃなかってんな..て気づいたときには、正直、自分をとるかをとるか..のとこまできてた。

 それこそ今すぐ命にかかわるというようなことではなかったけど..身体はずっと前から悲鳴をあげてた気がする。入所するには本人のPCR検査が必須で、年度代わりの、もし、母のPCRで濃厚接触者となったとしても、いちばん迷惑をかけずに休める時期に入所の手配をした。

 それがちょうど1年前..
「使えるものは何でも使う」これは大事なことだと思う。うちに来るまで、介護認定も受けてなかったは、デイサービスに通うようになった。送り迎えをしてもらい、上げ膳据え膳でお昼を食べ、お風呂にも入ってくる。最終的には私が仕事の日は毎日通っていた。あれがなければ、3年もたなかったと思う。CLOVA Assistantはとても役に立ってくれた。これがあったから、3年もったとも思う。もちろんらくらくスマートフォンあればこそのところもあった。
ネットワークカメラがないということは考えられなかった。

 そしてなにより夫のおかけで3年暮らせた。と思う。自分の親でもないのに、だれよりやさしくしてくれた。ありがとう。ありがとう。ありがとう。

 母が入所した次の日の朝、ただ朝まで何も気にせず、何にも起こされず眠れた。ていうだけやったのに..いっぺんに身体が楽になった気がした。仕事を辞める日がきたら迎えにいけるかな..?!